経済産業省は、2022年4月1日より電気工事士の免状を紙のタイプからプラスチックカードに切り替えることを公表しました。
電気工事士の免状と言えば
- 安っぽい
- 携帯に不便
- すぐにボロボロになりそう
- 思った以上に造りがちゃちい
- 紙にラミネートしているだけでペラペラ
といったような辛辣な言葉が飛び交っています。
プラスチックカード化することによって、免状の印象は変わるのでしょうか?
改正の背景
電気工事士は、電気工事の作業に従事する場合、免状を携帯していなければいけません。
そのため、以前より紙の免状では実用に耐えられないといった指摘が業界からあったということです。
なんとかならんのかい!
電気工事士の免状は、手帳型のタイプが主流なので財布に入れたりするのは困難です。
作業中は携帯義務がありますので、ポケットなどに免状を入れておく必要があります。
が、こんな環境では、紙の免状なんてすぐにボロボロになってしまいそうですよね。
おそらく現役の電気工事士で、免状を携帯しながら作業している人というのは、全体の3割もいればいい方なのではと思います。
免状がプラスチックカード化すれば持ち運びも便利になるため、免状携帯率上昇の好影響になることは間違いないでしょう。
紙からプラスチックカードに切り替わる免状の種類
- 第一種電気工事士
- 第二種電気工事士
- 特殊電気工事資格者認定証
- 認定電気工事従事者認定証
上記4点の資格について切り替えが施行されるようです。
従来の免状の型式は
- 第一種電気工事士では、手帳型の紙の免状
- 第二種電気工事士では、都道府県により免状の型式が変わり、第一種電気工事士同様の手帳型もしくはラミネート型
- 特殊電気工事資格者と認定電気工事従事者はラミネート型
というような型式になっていて、今回の改正でそのすべてがプラスチックカード型になります。
どんな免状になるのか
上図は、第一種・第二種電気工事士のプラスチックカード免状図案。
なかなかそれっぽい免状になりそうな感じですね。
第一種電気工事士のみ5年以内の講習が義務付けられているため、カード裏面には受講記録が明記される仕様になっています。
また、特殊電気工事資格者認定証と認定電気工事従事者認定証については、第二種電気工事士免状図案と同様の仕様となっています。
改正後の免状は、縦54mm、横85.6mmとなっており、これは運転免許証と同サイズです。
このサイズなら財布に入るし持ち運びも便利になるぜ!
この改正についてSNS上では
- かさばらなくて便利になりそう
- もう少し前に改正してもらいたかった
- 来年度まで待ってから申請しようかな
- やっとプラスチックカード化になるのか
- 来年度にカードタイプの免状に更新しよう(※)
といったようなプラスチックカード化賛成の意見が多く見られます。
紙の免状からプラスチックカードに変更できるのか?
SNS上にもあがっていて、僕自身も気になっていたことなんですが、従来の紙の免状からプラスチックカード化することを目的とした再交付は可能なのか?ということです。
これについて経済産業省は、プラスチックカード化目的の再交付はできないとの回答をしています。
プラスチックカード化希望の人にとっては残念なお知らせですね 悲
ただし、免状を汚損や損失させた場合、プラスチックカード化で再交付してくれるぞい!
完全移行予定は2022年度中
プラスチックカード化は2022年4月1日からスタート予定。
免状を発行する都道府県によっては機材購入費用・事務手続きなどの準備期間を必要とするため、完全移行は1年間の猶予を設けた2023年3月31日までとなっています。
そのため、都道府県によってカード化の完全移行のタイミングにばらつきが起きそうです。
プラスチックカード化した免状が手に入ると思った矢先に、従来の紙ベースの免状が届いたなんていう悲劇も起こりそうな気がします。
カード化で免状を取得したい人は、SNSなどの情報を頼りにタイミングを見た方がいいでしょう。
おわりに
今年度の第一種電気工事士の試験を受験する人と、下期の第二種電気工事士の試験を受験する人は、急ぎでなければ、来年4月に免状を申請してもいいかもしれませんね。
プラスチックカード化した免状は、住所こそ記載されていませんが顔写真・氏名・生年月日が明記されているため、簡単な身分証明証としては使えそうです。
車の免許を持っていない人は財布に入れておけばいろいろ便利そうですね。
電気工事士の免状は「住民票の申請」「郵便物の本人受取」などで使用できるのさ
これを機にキミも電気工事士試験に挑戦したまえ!
最後までお読みいただきありがとうございました。それでは