第一種電気工事士の筆記試験に合格した!!
技能試験の勉強方法についても教えて!!
第一種電気工事士の筆記試験に合格したあとにすぐにしておきたいこと、それは「工具・ケーブル・器具」の調達です。
必要工具・試験練習用のケーブル・器具を買い揃えなければ試験対策もできないため、筆記試験合格後は早めに行動に移しましょう。
ここでは、勉強法や試験に使用した工具類などを紹介していきます。
勉強方法
技能練習前にまずは複線図を覚えよう!
電気工事士の技能試験には10種類の候補問題があり、本試験ではその中から1問出題されます。
本試験では候補問題を少しだけ変更した問題を出題してくる可能性が高いため、注意が必要です。
稀に候補問題と全く同じものを出題してくるパターンもある!
「候補問題と試験問題」の主な違いには次のようなものがあります。
- 電線の種類が変更
- 器具の配置が変更
- 接地極付コンセントの有無
- 電線が金属管に変更されている
- 電圧・電流計の接続方法が変わっている
上記のような変更の可能性があるため、試験当日の問題用紙で内容を確認するまで、施工方法がわかりません。
ついつい候補問題との変更の違いに気づかず、手癖で間違った施工方法をしてしまうと取り返しがつかなくなります。
特に電圧・電流計の接続方法や器具の配置が変更されている問題が出題された場合は、配線の接続方法が変わってきますので、施工前に内容の説明をよく読んでおきましょう。
複線図は、試験当日に困惑しないように内容の理解が必要です。
理解する前に練習を始めてしまうとケーブルを無駄に使ってしまい、回数分の練習ができなくなってしまうこともあります。
必ず複線図を理解してから練習に取りかかりましょう。
施工練習
複線図を理解したら、実際に候補問題10種すべてを一周してみましょう。
候補問題は似通っている問題もあるので、1周してみると大体どんなものかわかってきます。
2周目をやる場合は不安のある問題だけやるのもありです。
技能試験で使用した工具
第一種電気工事士の技能試験で使用する工具は各自で持参しないといけません。
そのため、受験者の使用している工具には、ばらつきが見られます。
ここでは工具類について説明していきます。
指定工具
技能試験では候補問題すべてに対応できる「指定工具」というものがあります。
最低限必要な工具になるので必ず揃えるようにしましょう。
指定工具とは次のものを言います。
- 電工ナイフ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ペンチ
- ウォータープライヤー
- 圧着ペンチ(※JIS C9711適合品 柄が黄色のもの)
- スケール
スケールを入れると全7点になるぞ!
試験で使用できる圧着ペンチは適合品でなくてはいけません。
適合品以外の圧着ペンチを使用してしまうと不合格になります。
必ず適合品を使用しましょう。目印は柄が黄色のものです。
試験を円滑に進めるために必要な工具
第一種電気工事士技能試験の試験時間は60分です。
実際に施工練習をしてみたら分かりますが、試験時間60分は意外と余裕がありません。
時間に不安のある人は、便利な工具を追加購入してみるといいです。
時間短縮におすすめの工具には以下のようなものがあります。
VVFストリッパー
KIP電線のストリップやVVFケーブル(1.6mm、2.0mm)の2芯・3芯のシースと被覆のストリップも可能。
さらに、ケーブルの切断や輪作り(のの字曲げ)、長さも測れるため、いろいろな用途で活躍します。
時間に不安のある人は、必ず購入するべき工具です。
試験会場でもほとんどの受験者が使用していました。
ワイヤーストリッパー
5.5mmのより線被覆の芯線を切断することなくストリップ可能です。
候補問題のすべてで活躍できる工具ですが、問題によってはちょっと使いで終わってしまうことも・・・。
ただし、No.2,6,7,8,10あたりの問題では充分に活躍してくれることでしょう。
ケーブルストリッパー
CVV・VVRケーブルのストリップに使用します。電工ナイフでストリップする場合とでは、かかる時間は歴然です。
問題によっては使用しないこともありますが、候補問題のNo.6,7,8,10では時間短縮に必要な工具です。
第一種電気工事士は年一回しかない試験なので、ケチらずに工具を揃えておこう!
試験で感じた注意ポイント!!
ここでは、実際に試験を受けてみて感じたことや反省点などを紹介します。
作業環境が不平等!?
試験ではコロナの影響もあってなのか、1人席と2人席を交互に設けて密にならないように配慮していました。
しかし、これが問題でして、単純に1人席は2人席の「倍」の作業スペースが確保できます。
私は2人席だったので、1人席に比べて作業効率に影響が出てしまうと感じました。
ネット上でも物議があったみたいで、納得がいかない受験者も少なくなかったようです。
試験終了後は不安になる
試験の性格上、合格しているか結果が出るまで油断できないのが電気工事士の試験です。
私自身も試験終了後は感覚的に合格したかなと思っていました。
しかし、時間が経つと記憶は薄れていくものです。試験終了後の答え合わせでは、細かい点で不安要素が出てきました。
そのため、細かい注意点・欠陥などの知識は把握しておくのがいいと感じました(正直私はこの辺を曖昧にしておりました)。
欠陥事項についてはホーザンHPで詳しく解説されているので参考にしてみてください。
おわりに
第一種電気工事士の技能試験勉強は工具と資材が必要になるので、お金もかかることでしょう。
私はテキスト・工具・ケーブルセット・受験費用・免状申請手数料、すべてを合計すると5万円以上費やしました。
お金節約のため、工具類を借りたり一度使用した資材を使い回すのも手かと思います。
ただし、一年に一回しかない試験なので節約重視になって不十分な勉強しかできないとなれば本末転倒です。
しっかり勉強して合格を目指しましょう!!