第一種電気工事士試験に挑戦してみたいけど難しそうだから自分には取得できないと思っている人はいませんか?
たしかにどんな試験でもそうなのですが「第一種」と聞くと、その資格の最上位である印象が強くなり、難易度が高い資格と想像してしまうことは往々にしてあることです。
しかし第一種・第二種の電気工事士試験の難易度は試験の合格率を見るとそこまで違いは見られません。
実際に私は二種の電気工事士に合格した後、2020年度の第一種電気工事士に合格しましたが、難易度に違いはないと実感しています。
今回は第一種電気工事士の筆記試験について、私自身が合格までに実行した勉強方法や試験攻略のポイントなどを紹介していきます。
第一種電気工事士の勉強方法
合格までの道のりは割と険しいが、難易度は高くはない
まず初めに言っておきたいこと、それは第一種電気工事士の筆記試験は「落とすための試験」ではないということです。
これは、試験内容に初見の問題や引掛け問題などが少なく、過去問を中心とした問題が出題される傾向が強いからです。
とはいえ、電気工事士の試験には「筆記」「実技」があり、双方の試験日も半年ほどズレているため、試験合格まで1年近くの時間を費やします。
難易度こそ高くはありませんが、合格までの道のりは割と険しいと思ってください。
時間に余裕がなければ過去問を繰り返し解くのもあり
試験日まで余裕があればテキストを一読して過去問を解き、理解できない箇所をもう一度読み込むといった繰り返しの学習が効果的といえます。
しかし、テキストを読み込みながらの勉強は時間がかかってしまうのも事実です。時間に余裕のない人は過去問を中心とした勉強が効率の良い方法といえます。
しかし過去問を中心とした勉強法にはメリット・デメリットが存在することも理解しておきましょう。
メリット・デメリットには以下のようなものが考えられます。
- 勉強時間を短縮できる
- 単純に暗記することが目的なので、勉強が継続しやすい
- テキスト代がかからない
- 知識が身につかない
- 応用が利かないので、ちょっとひねった問題で苦戦する
このようにそれぞれ一長一短ありますが、自分にあった勉強方法で合格を目指してみましょう。
計算問題は勉強しておくべき?
計算問題が苦手な人は沢山いることでしょう。
安心してください。私もその一人です 笑
毎年、第一種電気工事士の試験では、50問中10問程度の計算問題が出題されます。
試験の合格ラインは30問以上の正解です。
つまり計算問題を捨てると40問中30問の正解をしなければ合格することができません。
正解率にすると75%にもなり、これは4問に1回しか間違いが許されないことになります。
では、計算問題は勉強しないとダメなのかというとそんなこともありません。
その理由は試験問題が4択なため、勘で解答しても確率的には平均2問程度は正解できることと、そもそも計算問題を無視しても合格ラインに到達することは難しくないからです。
私の場合は、簡単な計算問題のパターンのみ解けるようにしておいて、10問ある計算問題を実力で2問程度は解けるようにしておきました。
これは私自身の話になりますが、計算問題を完全に捨てた場合(0点とすると)でも初見の過去問においては合格ライン30点を割ることはなかったです。
つまり計算問題を無視しても試験合格はできるということです。
ただしその場合、得点が30点代前半に収まることが多く、不安は残ります。そのため、私は簡単な計算問題を2問ほど解けるようにしたわけです。
どうしようもなく計算問題が苦手だという人は文章問題に力を入れて、10年以上前の過去問も解いてみるのもいいかと思います。
勉強時間
私は試験から約2ヶ月前に勉強を開始してトータル60時間程かけました。
これは、テキストを読み込んでからの過去問を解くスタイルで勉強した場合です。
過去問を中心とした勉強+計算問題を捨てる勉強法であれば半分の時間で合格も可能でしょう。
試験では計算問題を最後に解こう!
試験は最初の1~10問が計算問題になります。そのため、計算問題を苦手とする人にとってはいきなり面を食らってしまいペースを乱される可能性があります。
まず初めに手を付けるのは問11からの文章問題がいいでしょう。
第一種電気工事士の試験時間は140分もあるので時間を気にせず落ち着いて解いていきましょう。
過去問を繰り返し解いていれば、文章問題を解き終わった時点で、合格している感覚が実感できていると思います(私の場合、文章問題で合格できている感覚があったので気持ち的にも楽でした)。
この感覚が実感できてれば合格したも同然です。
その後の計算問題を落ち着いて解くことができるはずです。
おわりに
第一種電気工事士の筆記試験の合格率は例年40~50%と受験者の半数近くが合格します。数値的に見てもしっかりと勉強すれば合格できることを証明しています。
興味のある方は是非、試験に挑戦してみてください。完全初心者でも独学で合格可能です。
最後までお読みいただきありがとうございます。