ビルメン勤務の僕は、第一種電気工事士試験合格後に必要書類を集めて免状取得の準備を始めていました。
しかし、必要書類の1つである「実務経験証明書」の書き方について頭を悩ませたのです。
ビルメンではどんなことを実務経験証明書に記載すればいいんだろう?
今回はそんな実務経験証明書の書き方についての疑問を解決します。
実際に僕が免状申請をして受理された内容をそのまま紹介するので、信憑性は間違いありません!!
また、申請時に指摘された注意事項なども紹介するので、これから免状を申請予定のビルメンの方の参考になるかと思います。
実務経験証明書作成
僕が実務経験証明書を提出したのは「東京都」です。
実務経験が認められる内容については、各都道府県によって若干の違いが出てくる可能性があります。
詳細は各都道府県の関連HPで確認してください。
実際に申請した実務経験証明書の内容を公開!!
それでは、実際に僕が提出した実務経験証明書の内容について紹介します。
書類については手書きでも問題ありませんが、相手が確認しやすいように丁寧な字で書きましょう。
ちなみに僕は、実務経験証明書をワードで作成しました。
所属部署 | 期間 | 職務の内容 |
○○ビル 契約電力 〇〇kw | 20xx年 〇月〇日 ~ 20xx年 〇月〇日 | 【第二種電気工事士免状 平成〇年〇月〇日取得】 左記期間○○会社(←自分の会社名)とビル総合管理委託契 約を締結している左記需要家に配属され、本契約に基づ き、契約電力500kw以上の当該需要設備を対象とする自家 用電気工作物【契約電力○○kw】の作業を電気主任技術者 の指導監督のもと、作業に従事した。 主な工事内容 ・電気設備の劣化により、不具合が認められた照明器具の 更新、安定器の交換。 ・コンセント用低圧屋内配線設備の修繕工事。 ・空調設備のインバーター更新、自動制御弁の更新工事。 工事件数:年間50件 電気工事従事日数:50日 |
通算期間 | ○年○月 |
僕は関連HPの記入例を参考に経歴・現場名・契約電力・工事内容に変更を加えました。
見てわかる通り、記載内容はそこまで難しいものではありません。
上記内容そのままに申請を通しています。
実務経験証明書(仮)作成後は組合に確認依頼
実務経験証明書は、記載内容の不備で申請を出しても受付で受理してくれないことがあります。
作成したものを直接申請受付まで持って行って、やり直しを受けるたび行き来するのは大変面倒なことです。
それを避けるために必ず電気工事組合にFAX・メールで事前確認をしてもらってください。
承認されれば、申請受付時に書類についての指摘を受ける心配はいりません。
ここでは、実際に僕が事前確認してもらって指摘された内容について紹介します。
実務経験証明書の指摘箇所
1.誤字脱字
(×)台二種電気工事士免状
(〇)第二種電気工事士免状
指摘事項が多い分だけ、やりとりも多くなっていきます。
できるだけ1回で承認されるように、申請前に誤字脱字がないか必ず確認しておきましょう。
2.表現方法
(×)第二種電気工事士 〇年〇月〇日取得
(〇)第二種電気工事士免状 〇年〇月〇日取得
(×)本契約に基づき、当該需要設備を対象とする自家用電気工作物~
(〇)本契約に基づき、契約電力500kw以上の当該需要設備を対象とする自家用電気工作物~
表現方法の指摘については、確認する担当者によって違いが出そうな気がします。
指摘を受けたら素直に直しましょう。
工事件数
(×)年間40件~60件
(〇)年間50件
曖昧な表現は指摘されやすいです。工事件数は平均の50件に訂正しました。
業務に従事した期間
期間は〇年〇月と何ヶ月単位まで記載します。ここでは従事した日数を誤り指摘を受けています。
数字系の記載は間違いやすいので必ず再確認をしておきましょう。
ちなみに僕はメールで確認のやり取りをしていましたが、途中から電話でのやり取りに変わっています。
そのため、見知らぬ電話(電気工事工業組合)がかかってくる可能性もあります。
いきなり電話がきてもすぐに対応できるようにしておきましょう!
おわりに
以上が、ビルメンの第一種電気工事士の実務経験証明書の書き方と注意事項です。
僕のように試験に合格してから必要書類等を確認すると後々面倒になりますので、早めに書類等を集めておいてもいいかもしれませんね。
また、2022年4月1日から紙製であった電気工事士の免状がプラスチックカード化します。
新しい免状は運転免許証と同サイズになるので持ち運びに便利ですよ。
急ぎでなければ来年度まで待ってから申請してみるのもいいかもしれませんね。
これで君も第一種電気工事士だ!!